初心者でもわかる eMAXIS Slim S&P500 運用成績とオルカン比較

インデックス投資って、本当に続けられるのかな?
そんな不安からはじまった私の積み立て生活も、ついに【58日目】に突入しました。
新NISAがはじまった当初は、遊び程度で運用していましたが、
本格的にインデックス投資に取り組むと決めてからは、毎月の積み立てが、生活の一部になりました。
今回は私が選んだ S&P500インデックス投資 の実績を公開しつつ、
なぜこの投資信託を選んだのか、そしてオルカンとの比較についても初心者向けにまとめました。
私のS&P500運用実績を公開
NISA成長枠の実績
私はNISAの成長投資枠で、eMAXIS Slim S&P500を月3万円分、積み立てています。
以前のように「すぐ利確して終わり」ではなく、長期で続けることを意識しています。
NISAは非課税のため、できるだけ多く積み立てたいと考えています。
実際の成績を表にすると以下のようになります。
区分 | 評価損益 | 取得単価 | 基準価格 | 保有金額 |
---|---|---|---|---|
NISA成長枠(eMAXIS Slim S&P500) | +11,161円 | 31,420円 | 34,608円 | 121,162円 |

数字を見て分かるとおり、わずか2か月弱の積み立てでも、きちんと成果が出ています。
これが「インデックス投資=着実に増えていく」という実感につながっています。
NISA積立枠の実績
積立枠でも、eMAXIS Slim S&P500を月10万円分積み立てしています。
区分 | 評価損益 | 取得単価 | 基準価格 | 保有金額 |
---|---|---|---|---|
NISA積立枠(eMAXIS Slim S&P500) | +10,727円 | 32,368円 | 34,608円 | 165,727円 |

金額は大きくありませんが、成長枠と同じようにプラスの成績が出ています。
初心者の方にとっても「まずは積立枠から始める」というのはとてもおすすめの方法です。
今は、eMAXIS Slim S&P500がメインですが、最初はSBI・V・S&P500を積み立てしていました。現在は積み立てはしていません。
S&P500連動ファンドなので、成績もほぼ同じです。
区分 | 評価損益 | 取得単価 | 基準価格 | 保有金額 |
---|---|---|---|---|
SBI・V・S&P500 | +22,505円 | 27,094円 | 31,667円 | 155,839円 |

このように、商品ごとの違いは大きくありません。
むしろ重要なのは「S&P500というインデックスを買い続けているかどうか」です。
私は成長枠・積立枠それぞれでS&P500を積み立てているので、投資先はすべて同じアメリカ株式500社に集約されています。
だからこそ「シンプルにS&P500を持ち続けるだけ」で十分だと感じています。
なぜS&P500を選んだのか
アメリカ経済の強さ
私がS&P500を選んだ一番の理由は、アメリカ経済の強さを信じられるからです。
S&P500はアメリカの代表的な500社にまるっと投資できる指数。
アップルやマイクロソフト、アマゾン、グーグルといった世界をリードする企業が含まれていて、その成長をまるごと取り込めるのです。
もちろん、短期的には株価の上下があります。
でも長期で見れば、アメリカ経済はこれまでずっと成長を続けてきました。
人口増加、イノベーション、世界中の優秀な人材が集まる環境。
この強さを信じられるから、S&P500を持ち続けるだけで資産は増えると考えています。
低コストで続けやすい
もうひとつの理由は、コストがとても低いからです。
eMAXIS SlimやSBI・V・S&P500は、信託報酬が年率0.1%未満と業界最低水準で、コスト面でも安心して長期投資を続けられる。。
信託報酬とは、投資信託を保有している期間、 運用会社 へ支払う手数料のこと。
信託報酬(2025.07.31現在)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.08140%
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 0.0938%
長期で運用するインデックス投資において、このコストの差は大きなリターンの差につながります。
投資信託には手数料がかかりますが、それが高いと利益を削ってしまいます。
その点、eMAXIS Slimシリーズは「業界最安を目指す」と明言しているので、安心して長期保有できる商品だと感じています。
「低コスト=続けやすい」
これが長期投資を続けるうえでとても大切なポイントです。
投資初心者でも始めやすい理由
最後に、初心者でも始めやすいという点も魅力です。
投資経験がない人にとって、個別株を選んだりチャートを読み解くのは難しいですよね。
でもS&P500は「アメリカの代表500社に分散投資する」だけのシンプルな仕組み。
100円から積み立てができるので、まずは少額からスタートでも大丈夫。
しかもNISA口座を使えば非課税のメリットも享受できます。
私自身、過去には株やFX、仮想通貨で失敗を繰り返しました。
でもS&P500へのインデックス投資を始めてからは、「これなら続けられる」と思えるようになりました。
初心者が安心して取り組めるシンプルさが、S&P500を選んだ大きな理由です。
オルカンとS&P500の違いを初心者向けに解説
オルカンのメリットとデメリット
オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)は、世界中の株式に分散投資できるファンドです。
アメリカだけでなく、日本やヨーロッパ、新興国も含まれるので「世界の経済成長をまるごと取り込む」ことができます。
メリットは、国ごとのリスクを分散できる点です。
もしアメリカ経済が停滞しても、ヨーロッパや新興国が伸びればバランスが取れます。
また「どの国が伸びるかを予想しなくてもいい」安心感があるのも強みです。
一方でデメリットもあります。
世界全体に分散しているぶん、成長の勢いはS&P500より控えめ。
アメリカの比率が高いとはいえ、分散している分だけリターンはやや落ち着いた形になります。
S&P500のメリットとデメリット
S&P500はアメリカに集中投資するファンドです。
メリットは、アメリカという世界一の経済大国の成長をダイレクトに取り込める点。
過去の実績を見ても、長期的に高い成長を続けてきたのがS&P500の強みです。
ただしデメリットもあります。
アメリカに依存しているため、米国経済が長期間低迷すると資産が一緒に落ち込むリスクがあることです。
つまり、S&P500は「アメリカの未来を信じられるか」が選択のカギになります。
オルカンとS&P500は、ドル建てのため為替の影響を受ける。ドル円の動き次第では一時的に評価額が下がることもあります。
インデックス投資はこの二択で十分
結局どちらを選ぶべき?
初心者にとって迷うのが「オルカンとS&P500のどっちがいいの?」という点だと思います。
結論から言えば、どちらを選んでも大きな間違いにはなりません。
- アメリカを信じて成長をダイレクトに狙いたいならS&P500
- 世界全体に分散して安心感を取りたいならオルカン
この二択で十分だと私は考えています。
私自身はS&P500を選びましたが、それは「アメリカ経済の強さを信じられるから」。
一方で「アメリカだけに偏るのは不安」という人にとっては、オルカンが良い選択肢になるはずです。
大切なのは、自分がどんな投資スタイルで将来を見据えたいか。
焦らず、自分に合った答えを選ぶことが一番大事です。

長期・積立・分散がキーワード
インデックス投資の基本はとてもシンプルです。
- 長期投資
投資期間を長くすることで「複利」の効果を最大限活かせる。利益を再投資すれば元本が雪だるま式に増えていく。 - 積立投資
毎月一定額を継続して買い付けることで、価格が高いときは少なく、安いときは多く買える(ドルコスト平均法)。結果的に平均購入単価を下げやすく、感情に左右されず計画的に資産形成できる。 - 分散投資
複数の資産や銘柄に分けて投資することで、どれか1つが下がっても全体への影響を抑えられる。リスク軽減の基本。
S&P500もオルカンも、この条件をしっかり満たしています。
どちらを選んでも「続けられる環境」を整えられることが、投資において何より大事なポイントです。
続けることで得られた安心感
S&P500を積み立て始めてから、私の気持ちに大きな変化がありました。
- 以前のように毎日相場を気にして不安になることが減った
- 「増えている数字」を見ると、未来への準備が進んでいる実感を得られる
- 利確しなくても持ち続けることが一番の安心につながる
こうした気づきが、日々の生活にも落ち着きを与えてくれています。
「将来のためにコツコツ積み立てている」という事実が、家計管理における支えになっているのです。
結局、投資で大切なのは「勝つこと」ではなく「続けること」。
S&P500を通してその本質を実感できたことが、私にとって一番の収穫でした。
私が実際にS&P500を続けてみて感じたこと
最初の不安と抵抗感
投資を始めた当初、正直なところ私はかなり不安を抱えていました。
それまでの投資経験は、FXや仮想通貨、個別株での失敗ばかり。
「投資はギャンブルのようなもの」というイメージが頭から離れず、
家計を守りたい子育て世代の私にとって、大切なお金を危険にさらすのは怖かったのです。
ただ『敗者のゲーム』という本を読んだことで、考え方が変わりました。
プロの投資家の多くも市場平均(インデックス投資)に勝つことができず、長期的に市場平均以上の成果を出し続ける投資家は非常に少数です。
チャールズ・エリス
「市場に居続けること」こそが個人投資家にできる最大の戦略だと知り、
インデックス投資を続ける覚悟を持つことができました。
積立58日目でのリアルな気づき
新しいNISA制度が始まり、最初は「遊び程度」で積み立てていました。
しかし本気で取り組むと決めてから58日目、運用実績を確認するなかで気づいたことがあります。
それは「短期の増減に振り回されなくなった」ということです。
これまでなら少しプラスになれば利確して、マイナスになれば焦って売却していました。
でもインデックス投資を続けると決めた今は、むしろ下がったら「安く買えるチャンスだ」と思えるようになったのです。
これは大きな変化でした。
投資額が数万円でも数十万円でも関係なく、
「積み上げ続けること自体に意味がある」と体感できたことが、私にとっての大きな収穫です。
私からこれから始める人へのメッセージ
私はこれまで数々の投資で失敗してきました。
でも「インデックス投資に切り替えてS&P500を持ち続ける」と決めてからは、不安よりも安心を感じられるようになりました。

投資は難しい知識やタイミングを完璧に見極めることではなく、
「将来のために続ける仕組みを持つこと」だと気づいたからです。
もし今、「投資に興味はあるけど怖い」と感じている人がいたら、
まずは少額から S&P500かオルカン に触れてみることをおすすめします。
この二択なら、大きな間違いにはならないと私は考えます。
そして一度始めたら焦らずに続けること。
それが将来の安心につながる、最も現実的な方法だと私は実感しています。
まとめ
「敗者のゲーム」を読んでインデックス投資に切り替え、
S&P500に積立投資をすると決めてから、投資に対する考え方が大きく変わりました。
今回公開した 私のeMAXIS Slim S&P500運用成績 は、まだスタートして間もない数字です。
それでも、確実に資産が増えているのを実感でき、
「やっぱりインデックス投資は正解だった」と思えています。
結論として、これから投資を始めたい人には この二択で十分 と伝えたいです。
- アメリカを信じられるなら S&P500
- 世界全体に安心して分散したいなら オルカン
迷ったら、このどちらかを選んでコツコツ続けること。
シンプルだけれど、それが一番堅実な「将来への準備」になると私は考えています。
これからも実際の成績を公開しながら、同じように投資を始めたい人に向けて発信を続けていきます。